こんにちは、どりどりです。
このブログでは、仕事で英語をスラスラ話せるようになるためのノウハウを解説しています。
今日は流通部門・経理部門でよく使われる表現について図で説明します。
sell in/sell out
これらの単語の意味と違いについてです。
私は日頃経理部門で仕事をしていますが、日本語では「実販」「実需」と表現されることが多いように思います。日本語で見ても混乱しがちな表現ではありますが、販売に関わるお仕事をされる方はよく使う表現ですので、意味と使い方をぜひマスターしましょう!
sell in/sell outの定義
まずは言葉の定義からご説明します。
sell-in …メーカー(販売会社)から小売店に商品を売ること
sell-out …小売店が消費者に商品を売ること
言葉で書いても分かりにくいので、図で表現すると

このようになります。
例えば、BtoCのメーカーが商品を売ることを考えます。
メーカーが消費者に対して直接商品を売ることよりも、小売店を経由して売ることが一般的です。
(皆さんがエアコンを買う時、ダイキン工業からではなく、ヤマダ電機で買うことをイメージしてください。)
ダイキン工業の工場で作られたエアコンが販売会社や倉庫に運ばれ、そこからヤマダ電機に納品されることはsell-in、ヤマダ電機から私たちがエアコンを買うことはsell-outです。
sell in/sell outの覚え方
意味は理解できたけれど、咄嗟に使う場面で混乱してしまう…という方もいらっしゃると思います。
そういう方には、日常使っている表現と重ねて覚えることをお勧めします!
カフェに入って、お目当ての商品を注文しようとメニューを見た時に

の表記を見たことがあるかと思います。
これはBeing Sold Out(売り切れ)という意味ですが、sell outの受身形ですね。
カフェに来た「消費者」に売られたということになります。
sell throughとの違いは?
sell-inとsell-outの違いを理解いただいたところで、sell-throughという表現もよく使われるので紹介します。
基本的にはsell-outと同じく、小売店から消費者に商品を売ることを指しています。
会話の中で使い分ける必要のある場面はそれほど多くはないかもしれませんが、厳密には違いがあります。
これまた分かりにくいので、図でご説明します。

いかがでしょうか。
図がバージョンアップしてる!と思われたかもしれません。
より詳細に表現するとこのようになります。
例えば先ほどの例で言うと、ヤマダ電機に納品されると言っても、ヤマダ電機の総合倉庫的なものがあり、そこから各店舗に出荷された商品を、私たち消費者は買うわけですね。
この大元となっている小売店のことをdistributorと呼びます。各店舗支店に商品をdistribute(分配する)しているからですね。
sell in/sell out, sell-throughの使い方
いかがでしょうか。少し覚えやすくなったかと思います。
単語の意味を理解するだけでなく、実際の使い方もしっかりとおさえて話せるようにしましょう!
It’s important to track sell-out for individual products.
商品ごとの販売(実績)を追うことは重要だ。
It’s also important to understand sell-through at a category or department level.
商品カテゴリや部門ごとに販売実績を理解しておくことも重要だ。
sell-inの例文もご紹介しますね。
A sell-in agreement can vary between retailers and manufacturers.
小売店とメーカーによって販売契約は異なる。
sell in/sell out/sell throughの表現を使えるようになろう
この記事では、仕事でよく使うsell-in/sell-out/sell-throughという表現をご紹介しました。
例文やご説明の中で関連する表現も差し込みながらお話したのは、「ついでに」吸収することが英語学習において大切だなと私自身が感じているためです。
ぜひ学んだ表現を使う時間を増やして、学びを最大化させてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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